2018/07/01

造ってる感 ハンパなし!
造ってる感 ハンパなし!

造ってる感ハンパなし!

全国でも珍しい、航空機の製造に関わる職場。
実際、どんな雰囲気なのか、どんな仕事をやっているのか?
高品質を安定して生み出す職場は、案外あったかくて柔らかいんです。
職場の仲間のやりとりを通して感じてみてください。

航空機を造るという仕事

H|自分たちが造ったものが空を飛ぶっていうのは、ちょっと特別な感覚がありますね。外にいると、つい空を見上げて飛行機を探しちゃうし。入ったころは、かなり頻繁にセントレアに行ってたし。実を言うと、今でもときどき行って飛行機見てるんだけどね。

F|やっぱり「造ってる感」がありますね。中途入社なんだけど、以前は車関係のラインにいて、なんだか物足りないなぁ……って思ってて。そしたら「面白い会社があるよ」と教えてくれる人がいて、しかも航空機関係っていうから興味が湧いて入っちゃったんです。

K|それはありますね。私も、ものづくりに興味があって入ったんですが、実際に手を動かしていると「本当に造ってるなぁ」って感じます。しかも最近、一人でそれなりの作業を任せてもらえるようになって、ますますそう思うようになりました。

S|僕はかなり昔の新卒だけど(笑) 子どものころから近所に住んでて、ここの前を通って学校に通ってたんだよね。チラチラ見えるのは、溶接やプレスをしている姿で、そのころはピンと来なかったなぁ。でも実際に入ってみると周りの人たちの仕事がすごいんだよ。キレイで、早い! こりゃいかんと思ってやり始めたら、覚えることが多いんだけど、そこが面白くてね。

M|ああ、それ、なんかわかります。自動車関係のラインだと、自分が担当するのって数分の作業なんです。後はその繰り返し。だから入ってすぐに作業はできるし、覚えることもそんなに多くないんですけど。ここは違う。

K|そうですね。短い仕事でも、一つの工程を終えるまでに二日かかりますからね。最初は教えてもらいながら覚えていって、一人で問題なくやれるようになるには最低3カ月は必要です。

空高く飛び続ける品質

A|ただ、やればいいわけじゃなくて、細かな基準がしっかり決められていて、その通りにやらなくちゃいけないんで。作業手順はもちろん、塗料や接着剤を練るときにも、温度や湿度の規程があるくらいですから。

T|私は長~い部品にブラケットっていう小さな部品を、接着剤を使ってつけてるんだけど、接着剤のはみ出す量とかも決まってるんです。中に空気が入ってたり、足りないのは絶対ダメだから。そういうところ、徹底してますね。

S|そこが何十年も空を飛び続けられる品質の要だね。

B|カーボン系の複合素材は紫外線に当てると劣化しちゃうんで、かなり気を使います。穴開けも一定の速度で、見えてない部分を意識しながら進めなくちゃいけないし。それこそバリやはがれが出たらアウトだし。

S|作業内容に修正があっても、図面から手順書までちゃんと管理されているからね。全部書類になってるから大変な量だけど。しかも図面やスペックは全部英語だし(笑)ただ、そういうときこそ世界中でリンクしてやってる仕事なんだなぁって思うね。

M|ずっと改善し続けてますからね。現場でも手順なんかは読み上げるようにしてるし、改善点のドキュメント化も進めてます。

リアル:言いたいことが言える職場

K|ドキュメント化は助かってます。入った頃は、わかんないことだらけで大変でした。私の周りは女性社員が私一人で周りは男の人ばかり。質問しても怒られるような気がして……。

S|どうして怒られるような気がしたの?

K|工場にいる人って、なんだか不良っぽいイメージがあったんですよ。実際に質問してみたら、優しい人ばっかりだったんですけど(笑)

I |私は最近、困りはじめたことがあるんです。仕事を任せてもらえるのはうれしいんですが、大きな部品を扱うようになって、工具がサイズアップしたんです。これが重くて……。

S|でも、持ち方のコツ、教えたろ? コツさえつかんじゃえば、重さは気にならなくなると思うんだけどなぁ。

I |まぁそうなんですけどね。でも、私の手、小さいんですよ! ほら。見てください(笑)

S|うん、見た。ていうか、知ってるよ。まぁ慣れもあるしね。また作業してるところ見に行くから。気づいたことあったら、ちゃんと言うから。……ていうか、なんか業務連絡みたいになってきちゃったぞ(笑)

O|こういう感じ、うちっぽいですよね。僕は航空機にはまったく興味がなくて、ただ派遣として来たんです。でも働き始めてすぐに、現場が楽しいなって感じたんです。人間関係がいいんですよね。楽しく働いてるうちに社員になっちゃった感じです。

達成感を生み出す良質な集中力

A|普段のコミュニケーションは大事ですよね。僕が担当している貨物扉は、すごく大きくて、向こう側が見えません。だから息を合わせるのがとても大事なんです。

S|貨物用の扉の場合、一枚でリベットが12,000本あるからなぁ。つまり12,000回、二人で息を合わせなきゃいけないわけだ。

A|そうなんですよ。僕はリベットを受ける側なんですが、部品をセットして「はーい!」って合図すると、すぐに向こう側からエアガンの衝撃が伝わってきます。ここで息が揃わないと、基準から外れたり、傷が残ったりするんです。

D|リベットの皿とか、キレイに仕上がると気持ちがいいよね。最近、4人のチームで一カ月かけて輸送機の部品を組み上げたんだけど、やっぱり達成感あるよね。

S|どの作業も途中で失敗したら、パーツも作業も全部パァになっちゃうからなぁ。特に普段から意識してることってあるの?

A|休憩中に仲間と話したりふざけあったりしてますね。

K|私も休憩中にお菓子とか食べてリフレッシュしてます。ときどき差し入れサービスもあるんですよ(笑)

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