2018/7/5

完成の手応えと醍醐味!
完成の手応えと醍醐味!

完成の手応えと醍醐味!

バスを丸ごと一台。大型建機のキャビンを一つ。
図面を引いて、部材を切って、くっつけて、塗って……。
ものづくりの全行程が、目の前で繰り広げられる希有な職場。
自動車や家電とは違う、ものづくりの手応えをどうぞ。

完成した姿を見られる醍醐味

T|ときどき、航空機と比べられるんですけど、ものづくりをやってる感は、こっちの方があるんじゃないかなって、勝手に思ってます(笑)

S|オリジナルバスを造るときは、設計からスタートですからね。ベース車両を解体したり、部品造って、溶接して、塗装して、艤装して……と、最後は完成までいきますから。仕事してるなぁっていう感じは、ありますよね。楽しいですよ。

T|やっぱり完成した姿を見られるのは醍醐味だよね。僕は入ってすぐの仕事で、いきなりガスで屋根をぶった切るのを見て驚いたよ。新車を切っちゃうわけで、傷をつけないように気を配るんだけど、今でもこの工程は面白いなぁって思うよ。

H|いろんな意味で珍しいですよね。バスを丸ごと一台塗れる塗装ブースがあるとか。

D|お客様から直接「キレイにできたね」と声をかけていただくと、やっぱりやりがいを感じるよね。作業時も、お客様が実際に乗ることを想定するでしょ。特にシートは体が触れるから、ビス一本まで気が抜けないよね。

K|実際、バリなんかがあると賠償問題に発展する可能性がありますからね。普段は革手袋で作業してますが、確認をするときは手袋をはずして素手で触ってます。

I |学校を出るときにクルマ関係の仕事を探したんですけど、どうもしっくりこなくて……。そしたらここが見つかって……。観光バス? なにそれ?! って、ここの仕事を知ったときはかなり衝撃を受けましたね。

K|僕ももともと何かをつくるのが好きで、ものづくりに興味があって入ったんです。そしたら思った通りでした! 同じモノをたくさん造るならロボットが便利かもしれませんが、岩戸工業は世界でたった一つの製品を造ってますよね。そこにアイデンティティを感じてます。

バリエーション豊かな仕事内容

T|オリジナルバス以外にも、いろいろやってるけど……。

D|バスと産業機器は、お互いによく似た技術を使うから交流もあるしね。

H|くい打ち機のキャビンでは、外側だけじゃなくて、中の操縦盤の配線までやってましたよね。操作レバーは丸棒から折り曲げて造ってるし。

D|そうだね。でも時間感覚はかなり違うよ。キャビンは1日で3台くらい完成するけど、オリジナルバスは企画から数えると2年。2,000工程くらいかかるって聞いたことがある。

H|オリジナルバスは、塗るだけでも3日がかりです。下地造りを含めると一週間は必要です。中古バスのリニューアルは、色数も少ないので下準備を入れても1日か2日くらいですね。

S|軽めの作業なら、4~5時間で終わるものもありますよね。大小さまざまだから、スケジュール組む方は大変だと思うけど、それなりに回ってますよね。

コミュニケーションも品質の一部

M|岩戸工業は、人がいいなぁって感じてます。実は僕、警察で内定出てたんですが、もうちょっと他の選択肢も考えてみたらって言ってくれる人がいて、知人の紹介で入ったんです。そしたら学生のころに思ってた社会人のイメージからすると、すごく優しいんですよ。
 
S|そうですね。今の若い人ってコミュニケーションがちょっと苦手な感じがあると思うんですけど、ここではベテランさんがコミュニケーションの大切さをよくわかってて、年上の先輩が気を配って自分から声をかけてくれるんです。それも自然な感じで。

M|それ、わかります。僕は今、現場は離れてて仕事を回す方にいるんですが、上手く回せずに四苦八苦しているときほど、そういうありがたさを感じます。いい感じで回ってるなぁ~と思えるときは、なんともうれしいですね。

D|実際に現場では、コミュニケーションは欠かせないね。建機のキャビン用の大型パーツなんて、板厚があるから動かすだけでも3人がかりでしょ。力仕事だし、息のあった作業は必須だよね。

S|僕はプレスで部品を造ってるんですが、ひとつ間違うとそのまま不良に繋がるんです。そんなとき、他の工程の人とも気軽に話ができるのって、すごく大事なんです。ある意味、人当たりの良さも品質の一部って感じがします。

M|自分の考えを持って発言できる人には、良い環境だなって思います。実際に意見が通ることも多いんです。無視されちゃうとか、取り上げられないっていうことはありませんね。

I |そうですね。いろいろやらせてくれますよね。実際にやらなきゃいけないんだけど(笑)

学んで、試して、育っていく

I |僕は今、CADで図面を書いてるんですが、入社時は未経験でした。担当になってから外部の講習会に、どんどん出させてもらいましたね。「行ってこい」って感じで。そのうえ技能って使ってナンボなんです。講習を活かせる良い現場があってありがたいなぁって思ってます。

H|僕も塗装の講習会から帰って来て、実際にやってみるとできないことがあります。それまで身についてたクセが邪魔するんですよね。技術って生き物ですよねぇ。

D|しかも作業が連携してるからね。内側から部品を溶接すると外側が膨らむでしょ。後で膨らんだところを削って仕上げるんだけど、その加減が難しい。削り足りなくても削りすぎても、塗装すると分かっちゃうんですよね。

H|塗装は天候にも左右されますからね。以前、うまくいったのと同じことをやってもダメなんです。そもそも一番キレイに塗れている状態って、塗料がたれる寸前なんですよね。ちょっとでも行き過ぎちゃうとたれちゃうし、足りないと薄っぺらい感じになるし……。

D|肉が腐る寸前がうまいっていうけど、あれと同じだよね(笑)

K|でも、そうやって一つの技術をしっかり磨いていくから、一人ひとりの強みができていくんですよね。一人ひとりが必要な存在になっていくところが、いいなって感じてます。

ホームへ先頭へ前へ戻る